CTCがコラボレーション専用スペース「DEJIMA」開設

オープンイノベーションによる共創加速、シリコンバレーとも直結

 2017.10.7−伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は6日、顧客との新規ビジネスアイデアの創出や各種イベントなどを開催するオープンイノベーションのための専用施設「DEJIMA」(デジマ)を16日に開設すると発表した。100名以上を収容できるプレゼンテーション空間、少人数用のワークショップスペース、個室のプロジェクトルームなどを用意したほか、米国シリコンバレーと結んで、現地の先端ベンチャー企業とコラボレーションできる仕組みを盛り込んだことが特徴になる。

 同社は、今年4月に未来技術研究所を設立。顧客とともにITを利用した新しいサービスを生み出すため、アイデア創出からプロトタイプ開発、製品化・事業化の段階まで、プロジェクト全体のプロデュースも含めて支援する枠組みを構築している。今回の「DEJAMA」はそのためのスタートアップ拠点となるもので、所在地は、東京都品川区東五反田2-10-2、東五反田スクエア13階。

 内部には、用途に応じてレイアウト自在な広大なオープンスペースがあり、360度のプレゼンテーションが可能。AGC旭硝子の協力により、ホワイトボードとして利用可能なカラーガラス「ラコベル プリュム」を使用、年内にはガラス一体型デジタルサイネージ「Infoverre」も導入する。ハッカソン/アイデアソンなどの共創型イベントに対応した設備が用意されている。また、コラボレーションスペースを利用して、ロボットやIoTデバイスなどの展示も行う計画。すでに、アパレル産業向けや地方銀行向けのイベント開催が決まっている。

 とくに、「DEJIMA」の大きな特徴が米国西海岸との連携を可能にしていること。米国子会社のITOCHU Techno-Solutions America, Inc.(CTCアメリカ)がオープンイノベーション開発拠点として11月に開設する「オープンイノベーションラボ」と結んで、相互にリモート接続する。これにより、シリコンバレーのユニークな先端ベンチャー企業とのマッチング、イノベーションの共創を国内にいながらにして進めることが可能になるという。

 同社の大久保忠崇CTO(取締役兼専務執行役員)は、「米国でもコラボレーションワークはオープンな空間を活用するようになっている。最近訪れた中国・深センの南山科学技術園でも、オープンなスペースに頭脳と技術が集まって、どんどん新しいものが生み出されていた。日本でも、まさにDEJIMAのような場が求められていると思う」と述べている。

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<関連リンク>:

伊藤忠テクノソリューションズ(トップページ)
http://www.ctc-g.co.jp/

DEJIMA(トップページ)
https://dejima.space/


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