2018年冬CCS特集:日本ケミカルデータベース

SDS作成で多様な選択肢、韓国の化管法改正も対応

 2018.12.04−日本ケミカルデータベース(JCDB)は、化学物質に関する管理や法規制対応に役立つデータベースを構築し、各種製品やサービスを通して業務に役立つソリューションを提供。とくに、化学物質の表示および安全データシート(SDS)作成での実績が豊富で、さまざまな選択肢を提供している。

 SDS作成では、企業が導入する本格的なパッケージソフトである「GHSロジスト」、海外向けSDS作成支援システム「UniversalGATE」、クラウド型SDS作成ツール「ezSDS」など、ニーズに合わせた製品群を用意しているほか、最短5営業日で納品する受託SDS作成サービスも提供中。最近では、化学メーカー以外の商社などでも自社でSDS作成を行うところが増えてきており、手軽に利用できるezSDSの実績が伸びている。

 とくに、UniversalGATEは今年に入って導入実績が相次いでおり、来年に向けて検討する顧客も増えてきているため、戦略商品として力を入れたい考え。国内向けに作成したSDSを諸外国のSDS原案に変換できるシステムで、中国、韓国、台湾、マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシア、シンガポールといったアジア圏に加え、EU(フランス、ドイツ、イギリス、スペイン、ポーランド、ポルトガル、オランダ)および北米(アメリカ、カナダ)に対応。さらに、メキシコ、ブラジル、オーストラリア、ニュージーランドも準備中だ。

 また、海外法規を検索する際に必要な「LOLIデータベース」(米ケムアドバイザー)は、社内のマシンにインストールせずにクラウドで利用できる「LOLIインザクラウド」を本格的に紹介しはじめた。運用管理コストが低いとともに、常に最新のデータが利用できることで関心が高まっているという。

 さらに、来年から韓国の化学物質管理法などが改正されることが注目されているが、同社では韓国ケムトピアがまとめたデータベースを提供中。韓国の12法規に対応しており、改正後のデータも順次反映されるという。韓国の法規制対応については、同社では個別のサポートも行うことにしている。

 そのほか、化学品の関連した緊急事故に多言語で24時間/365日体制で電話対応する「Carechem24」への問い合わせも増えている。


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