富士通九州システムズが「DDI Simulator」を機能強化

小腸代謝阻害・誘導モデルを改良、厚労省など最新ガイドライン対応

 2018.10.18−富士通九州システムズ(FJQS)は、薬物相互作用シミュレーションソフト「DDI Simulator」の最新バージョン2.5をこのほど販売開始した。血中に複数の薬物が併存することによる薬物作用の増強・減弱を、薬物動態パラメーターの情報に基づいて予測するソフト。生理学的薬物速度論モデルを用いて、被相互作用薬の挙動を定量的にシミュレーションする機能がある。最新版は、実際の体内により近い挙動が表現できるように改良されている。価格は、年間利用で250万円から。

 今回のDDI Simulator 2.5では、小腸代謝阻害・誘導モデルが改良されており、消化管の水の量を組み込み、消化管における阻害薬/誘導薬の濃度が経時変化するモデルを採用した。これにより、体内における薬物の実際の挙動を再現できるようになった。また、誘導薬の濃度と誘導効果の関係がシグモイド型(S字曲線)を示す薬物の相互作用予測にも対応している。

 さらに、ベーシックモデルも改善され、厚生労働省による「医薬品開発と適正な情報提供のための薬物相互作用ガイドライン」(2018年版)、およびFDAの2017年版ドラフトガイダンス「In Vitro Metabolism - and Transporter- Mediated Drug-Drug Interaction Studies Guidance for Industry」に対応させた。

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<関連リンク>:

富士通九州システムズ(ライフサイエンスソリューションのページ)
http://www.fujitsu.com/jp/group/kyushu/solutions/industry/lifescience/

富士通九州システムズ(DDI Simulator 製品紹介ページ)
http://www.fujitsu.com/jp/group/kyushu/solutions/industry/lifescience/ddi-simulator/


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