富士通九州システムズが「ADMEWORKS」をリニューアルへ
共創モデルでビジネス創出、AMEDプロジェクトなど商用化
2019.06.05−富士通九州システムズ(FJQS)は、薬理活性/薬物動態/毒性スクリーニング統合システム「ADMEWORKS」をリニューアルする。産官学連携などの共創モデルの構築によるビジネス創出を狙うもので、日本医療研究開発機構(AMED)が実施しているプロジェクトの成果などを商用版に反映させ、2020年度初旬でのリリースを目指す。ADMEWORKS自体が最初に製品化されたのは2004年で、プログラム中にレガシーな部分も残っているため、この機に刷新を図り、新しい製品として生まれ変わらせる予定だ。
開発中の次期ADMEWORKSに搭載される新機能の目玉は、AMEDプロジェクトでの研究成果をフィードバックしたもの。AMEDが「オールジャパンでの医薬品創出プロジェクト」の一環として、2015年度から5年間の計画で実施している「創薬支援推進事業−創薬インフォマティクスシステム構築−」の成果の一部を商用化する。
これは、研究初期における候補化合物のふるい分けや、構造最適化段階における分子設計を効率的に行うための、薬物動態と毒性を中心としたインシリコの統合解析プラットホーム。医薬基盤・健康・栄養研究所および理化学研究所が構築する薬物動態と心毒性に関する予測モデルを、次期ADMEWORKSに搭載して提供する。
また、薬物動態予測モデル構築でハンブルク大学と共同研究契約を締結しており、5種類のCYP(1A2、2C9、2C19、2D6、3A4)による阻害予測モデルを開発し、現在のADMEWORKSで利用するために新規提供しているが、今後開発される新たなモデルは次期ADMEWORKS上に実装していく予定だという。
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<関連リンク>:
富士通九州システムズ(ライフサイエンスソリューションのページ)
https://www.fujitsu.com/jp/group/kyushu/solutions/industry/lifescience/
富士通九州システムズ(ADMEWORKS製品情報ページ)
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