インフォコムが研究データ解析プラットフォーム
独バイオマックスと提携、データ間の因果関係を可視化
2019.12.26−インフォコムは19日、独バイオマックス・インフォマティクス(本社・プラネック、クラウス・ヒューマンCEO)と契約し、ライフサイエンス領域のデータ解析プラットフォーム「BioXM」の販売を開始したと発表した。論文や実験データ、化合物データ、遺伝子データなど社内外の研究データを検索・抽出・解析し、データ間の因果関係を視覚的に表現し知識として活用することができる。オンプレミスおよびクラウド形式での販売・サポートを行い、今後3年間で20社の導入を見込んでいる。
バイオマックス社は1997年の設立で、社員数は60人。そのうち半数がゲノム解析や合成生物学、臨床情報システムなどの専門知識を持つ研究者だという。
今回の「BioXM」は、研究開発で使用するさまざまな情報をデータレイクに蓄積しておき、研究プロセスのさまざまな段階で、それぞれの目的に応じたかたちでデータを自由に引き出し、解析できるようにするもの。構造化・非構造化データの一元管理が可能なリポジトリ機能を持ち、公開データベース(論文、臨床試験、遺伝子。化合物など)への自動接続、データの意味付け・解析等を支援するデータ解析支援、解析結果をもとにデータ間の因果関係を可視化−などの機能を備えている。
また、ワークフロー型データ解析ソフト「KINME」と組み合わせて使用することが可能で、一連の高度なデータ処理を自動化したり、構築したワークフローを共有したりすることが容易に行える。インフォコムでは、こうした使い方もサポートしていく。
欧州では、べーリンガーインゲルハイム、サノフィ、ネスレ、欧州特許庁などで稼働実績がある。
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