Elixがアステラス製薬とAI創薬の共同研究

合成可能性の高い構造生成、逆合成解析に重点

 2020.08.08−ディープラーニング・機械学習に特化した技術を持つElix(本社・東京都千代田区、結城伸哉代表取締役)は6日、人工知能(AI)を活用した活性予測・化合物生成・逆合成解析のためのアルゴリズム開発を目的とし、アステラス製薬と共同研究を開始したと発表した。合成可能性の高い化合物構造の生成や、より効率の良い合成経路探索に重きを置いて研究を進めるという。

 Elixは、2016年11月に設立した企業で、2019年10月に創薬・医療系ベンチャーに特化した育成支援プログラムであるBlockbuster Tokyoに参加したことをきっかけにAI創薬領域に取り組み始めた。現在は、AI創薬/マテリアルズ・インフォマティクス(MI)とコンピュータービジョン(画像認識)にフォーカスして事業を推進している。

 今回の共同研究は、AIを応用した化合物の薬理活性、ADME/毒性、諸物性等の予測、化合物構造の生成、化合物の逆合成解析を目的としたもの。とくに、予測あるいは設計した化合物が合成できるかどうかは、まだ研究事例が少ないとして、重点的に取り組む計画。

 Elixがこれまで開発してきた物性予測・化合物構造生成・逆合成解析モデルを活用しつつアルゴリズムを強化し、アステラス製薬がそのアルゴリズムの評価と、自社の創薬データを用いた追加学習を行うことで、より実用的なアルゴリズム開発を進めていく。

******

<関連リンク>:

Elix(トップページ)
https://www.elix-inc.com/jp/


ニュースファイルのトップに戻る