2020年冬CCS特集:日本ケミカルデータベース

クラウドでのSDS作成、アジア関係法規制情報提供も

 2020.12.02−日本ケミカルデータベース(JCDB)は、化学物質の安全データシート(SDS)作成のための製品やサービスを幅広く取り揃えている。クラウドで利用できるサービスが充実してきているため、リモートワークが定着するなどの傾向が強まるなか、好調に実績を伸ばしているという。

 とくに評価が高まっているのが、クラウド型SDS作成サービス「ezSDS」。GHS(化学品の分類および表示に関する世界調和システム)分類の自動類推、日本国内法規制の該当判定、JIS規格に準拠したフォーマットでの出力、英語SDS出力機能を搭載していることに加え、よく利用するフレーズをあらかじめ設定しておくことで作成業務を効率化する機能が新しく追加され、使い勝手がさらに良くなった。社内システムに登録している製品や物質、原料に関する情報をエクセルに書き出してインポートすることも可能。データ連携がスムーズに行える。

 また、世界130カ国以上を対象にした6,000以上の法規制リストなどを利用できる「LOLIデータベース」にクラウド経由でアクセスする「LOLIインザクラウド」も、順調に引き合いが増えている。毎週データが更新されるため、いつも最新の状態で利用できることでも評価が高い。

 さらに、アジア各国の法規制情報への関心が高まっていることから、中国のパートナーと共同で運営している「Chemlinked Japan」にも問い合わせが急増しているという。揮発性有機化合物(VOC)規制など法規制の中国語の原文や解説を日本語で読むことができる。化学物質のCAS番号や化学名などから法規制情報を検索することも可能だ。

 SDS作成では、海外向けSDS作成支援システム「Universal GATE」、レンタル方式で簡単手軽な「MSDSnavi」を含め、ニーズに合わせた商品を用意しているが、来年に向けてはSDS作成代行・受託サービスにあらためて力を入れる。専門のベテランスタッフが短納期で実施するもので、アウトソーシングとして注目されそうだ。


ニュースファイルのトップに戻る