モルシスが計算化学者向け研究助成制度を創設

MOEの年間使用権・助成金等提供、新規性の高い研究を支援

 2022.06.30−モルシスは、国内の計算化学研究の発展を支援する目的で、助成制度「MOLSIS-CCG GRANT」を創設した。8月末まで応募を受け付け、1〜2件の研究計画を採択する。同社は、菱化システム(現在の三菱ケミカルシステム)からCCS関連事業を承継して設立され、今年で5周年を迎えている。その記念事業の一環としての意味合いもあるようだ。

 今回の助成制度はモルシス独自の企画によるもの。加CCG社がこのような取り組みをしたことはないという。対象は日本国内の大学に所属する研究者で、誕生日が1977年10月1日以降の人(45歳以下)になる。生命科学分野における計算化学を活用した新規性の高い研究を助成する。

 助成期間は10月から1年間で、CCGの統合計算化学システム「MOE」の年間使用権、研究助成金として上限50万円が与えられるほか、同社スタッフがプログラム開発を支援する。MOEには、専用の開発言語“SVL”があるため、これの利用をサポートする。研究助成期間は、最長3年間までの継続申請が可能である。

 この助成制度は、同社の後藤純一社長が菱化システム時代から温めていた構想だったという。「モルシス設立時から、いずれ実現したいと考えていた。この分野に長年関わる者として、日本の計算化学の発展に多少なりとも寄与したいという思いがある」と述べている。

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<関連リンク>:

モルシス(トップページ)
https://www.molsis.co.jp/

モルシス(第1回MOLSIS-CCG GRANT募集要項)
https://www.molsis.co.jp/information/MOLSIS-CCG_GRANT.pdf


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