CCSニュースファイル
   2016年10−12月

  • ノーザンサイエンスコンサルティング:村上剛社長インタビュー
      2016.11.07−ノーザンサイエンスコンサルティング(NSC)は、北海道・札幌に本社を置くCCSベンダーで、2004年の設立から13年目を迎えている。バイオサイエンスを中心とした研究開発を支援する高度なシステムソリューションの提供を行っており、最近では顧客ニーズにきめ細かく応えたデータ管理系パッケージの自社開発でも実績を伸ばしている。「地方の小さい会社でもメジャーなベンダーに負けない仕事をしたい」と話す村上剛社長に、これまでの歩みと現状について聞いた。
  • パーキンエルマーのクラウドELNが大学向けで成長、使用権無償が奏功
      2016.12.06−パーキンエルマーのクラウド型電子実験ノートブック(ELN)「Elements」が大学向けで実績を伸ばしている。「ChemOffice」のサイトライセンス購入者に1年間の使用権を無償で提供した作戦が効を奏したもの。とくに、研究不正を防止する目的で、実験の記録を電子的に管理したいというニーズがあったが、費用の面で導入が難しかったという。今年10月に開催されたユーザー会でもいくつかの事例が紹介された。同社では、ELN戦略におけるクラウド版の位置づけをあらためて強化し、来年から新しい製品体系を具体化する計画も立てている。
  • 菱化システムが来年4月にCCS事業を移管、新会社「モルシス」に
      2016.12.06−菱化システムは、来年4月からCCS事業を新たに設立された「モルシス」に全面的に移管する方針を固めた。新会社は、現在の組織・人員のすべてをほぼ引き継ぐが、同事業の最大のパートナーである加ケミカルコンピューティンググループ(CCG)が筆頭株主となり、資本関係はなくなるため、菱化システムとしては長年のCCS事業から手を引くかたちになる。ただ、現在取り扱っている製品の販売と技術サポートはそのままの体制で継承されるため、ユーザーの視点からはほとんど変化を感じさせないという。
  • CTCLSが医薬研究向け統合サンプル管理システム、ワークフロー自動化
      2016.12.07−CTCライフサイエンス(CTCLS)は6日、英ティシャンソフトウェア(Titian Software、エドマンド・ウィルソンCEO)と販売代理店契約を締結し、医薬品研究開発に必要な各種サンプルを管理し、関連機器を統合制御するシステム「Mosaic」を販売開始したと発表した。サンプル出庫依頼や試験依頼など各種業務ワークフローを自動化・効率化する機能を備えており、サンプル管理業務のムダを省いて最大限の合理化を達成できる。3年間で10億円の売り上げを見込んでいる。
  • エルゼビアが反応・化合物データベース「Reaxys」最新版、コンテンツ拡充
      2016.12.13−エルゼビア・ジャパンは、反応・化合物データベースの最新版「Reaxys2016」をリリースした。情報の収録範囲を学術雑誌1万5,000誌以上へと大幅に広げたことに加え、現場の化学者が多用するテキスト検索機能を強化し、正確な情報を単に検索するだけでなく、豊富な情報を活用するシステムへと、そのスタンスを大きく変化させた。新しいマイルストーンになるバージョンだという。
  • 菱化システムが最新版「MOE 2016.08」をリリース、SAR機能など強化
      2016.12.15−菱化システムは、加CCG社の統合計算化学システム最新版「MOE 2016.08」をリリースした。SAR(構造活性相関)のための「MOEsaic」が大幅に機能強化されたほか、抗体モデリング関連など、低分子から生体高分子まで幅広く多くの機能が追加された。また、パワーポイントへの3次元モデルの埋め込みや3Dプリンター用フォーマットでの出力など、プレゼンテーション向けでもかなり使いやすくなっている。
  • 富士通が「SCIGRESS」の最新バージョン2.8.1、QuantumESPRESSO対応
     富士通は、材料設計をターゲットとした計算化学統合プラットホーム「SCIGRESS」の最新バージョン2.8.1を来年1月にリリースする。外部の計算エンジンとの連携機能を強化しており、第一原理計算プログラム「Quantum ESPRESSO」や分子動力学プログラム「LAMMPS」を容易に活用することが可能になった。計算用のモデル構築から、入力ファイルの設定・作成、計算実行、計算結果の解析まで、SCIGRESSのGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を用いて行うことができる。

 

 

**************<一般ITニュース>***************

 

  • 日立ソリューションズが人事システムにAIを組み込み、離職者53%を予測
      2016.12.10−日立ソリューションズは1日、人工知能(AI)を応用し、人や組織のパフォーマンスの最大化を図る機能を人事総合ソリューション「リシテア」に導入したと発表した。「リシテア/AI分析」の名称で順次機能を増やしていく予定で、第1弾としてストレスケアの必要な従業員を予測する「組織ストレス予測サービス」を来年2月から、業績やモチベーションなどパフォーマンスの高い組織の特性を抽出して可視化する「組織パフォーマンス診断サービス」を来年5月から販売開始する。“働き方改革”を後押しするライフスタイルイノベーション事業を含めて、2020年度までにリシテア関連事業のビジネスを倍増させ、100億円の販売を見込むとしている。
  • FIDOアライアンスがジャパンWGを設立、パスワードなしの認証技術普及へ
      2016.12.10−パスワードを使わないシンプルで堅牢なオンライン認証方式を推進するFIDOアライアンスは8日、日本におけるFIDO標準のさらなる普及を図るため、ジャパンワーキンググループ(WG、作業部会)を設立したと発表した。NTTドコモなど11社が参加している。同日、東京・虎ノ門で開催された「第3回FIDOアライアンス東京セミナー」には約300人が出席し、最新規格のFIDO1.1に関する情報や、認定製品、サービスなどの説明に熱心に耳を傾けた。
  • アスペンテックが「aspenONE」に新スイート、資産管理とプロセス分析
      2016.12.17−アスペンテクノロジー(アスペンテック)は、プロセス産業向け統合ソリューション「aspenONE」の新しい製品スイートとして、「aspenONE Asset Performance Management」(aspenONE APM)を追加し、提供開始した。プラントのライフサイクル全体にわたる資産の最適化を可能にするもので、複雑なプロセスの変化に対して高精度の洞察を提供し、事象の根本原因を診断し、プラント設備への影響や障害回避について評価することが可能。また、実用的なガイダンスを示すことで、稼働環境への影響を緩和できるように支援する機能がある。
  • パロアルトネットワークスが経営層向けセキュリティ指南書を無償提供
      2016.12.22−パロアルトネットワークスは20日、企業の経営層に向けて、実践的な視点でサイバー攻撃からの最適な防御について解説したセキュリティ指南書「マネジメントのためのサイバーセキュリティ」の冊子体およびPDF版を出版し、無償で提供開始したと発表した。同社が昨年、ニューヨーク証券取引所と共著で発行した米国版の一部を翻訳するとともに、新たに国内の官民有識者に執筆を依頼し、日本版としてまとめたもの。サイバー犯罪が蔓延し、実際の被害も拡大している現在、セキュリティは単に技術的な問題ではなく、重要な経営課題の1つだと認識する必要があるという。

 

 


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