CCSニュースファイル
   2011年1−3月

  • 富士通九州システムズが薬物相互作用予測ソフトを拡販へ、体験会開催
      2011.02.15―富士通九州システムズ(FJQS)は、8日に都内で薬物相互作用予測ソフトウエア「DDI Simulator」(DDIシミュレーター)に関するセミナーおよび体験実習会を開催した。監修者として開発に携わった東京大学大学院薬学系研究科の杉山雄一教授を招いて、ソフトを支える基本的な理論や考え方を解説するとともに、実際にPCを用いて一連の機能を実際に操作しながら体験できるようにした。当日は55名ほどの参加があり、会場は熱気に包まれた。同製品は発売後ちょうど1年になるが、今回のイベントを機にあらためて自社製品として販売を強化する。
  • 菱化システムが「Mathematica」の販売権を取得、技術者向けに拡販
      2011.02.19−菱化システムは、このほど米ウルフラムリサーチが開発した「Mathematica」の販売権を取得し、研究者・技術者向けの計算およびプログラミングツールとして最新バージョン8の提供を本格的に開始した。膨大な数値計算ライブラリーを持ち、数式処理も行うことができるため、既存のパッケージソフトに物足りなさを感じている上級者向けに売り込んでいく。
  • アクセルリスが「Discovery Studio」の最新版3.0をリリース、抗体医薬設計
      2011.03.02−アクセルリスは、生命科学向け統合分子モデリングシステム「Discovery Studio」(ディスカバリースタジオ)の最新版3.0をこのほど出荷開始した。300以上の新機能を搭載しているが、とくに抗体医薬の設計など生物製剤分野に対応した機能が重点的に強化された。また、プラットホーム製品の「Pipeline Pilot」(パイプラインパイロット)に完全対応しており、豊富な外部ツールとの連携も容易。操作系も一新され、作業性・生産性も大きく向上しているという。
  • 化学情報協会が「SciFinder」普及促進策、eラーニング用コンテンツ拡充
      2011.03.15−化学情報協会は、科学情報検索オンラインサービス「SciFinder」の幅広い利用者層への普及・浸透を促進するため、eラーニングツールの拡充に着手した。基本的な操作法を学ぶための自習用ツールで、これまでも講習会などを定期的に開催しているが、いつでも自分のペースで学べるようにeラーニング用コンテンツを拡充している。日本語で、1つが数分と手軽に学べることが特徴となっている。
  • アクセルリスが合併統合を踏まえて新たなシステム化構想
      2011.03.29−アクセルリスは、医薬・化学・材料研究のための新たな統合アーキテクチャー“Accelrys Enterprise R&D Architecture”を発表した。シミックスとの合併後の主要製品群の統合を受けて策定されたもので、「モデリングとシミュレーション」、「全社規模でのラボ管理」、「データ管理とインフォマティクス」、「ワークフローの定義と保存」の4つの柱からなり、研究開発の幅広い領域に対する柔軟なソリューションの実現を可能にしている。セールスとマーケティングおよびサービス担当のトッド・ジョンソン(Todd Johnson)上級副社長は、「まず製品ありきではなく、ニーズ志向への重大な転換だと位置付けている。新しい時代の研究開発や科学技術が必要とする要請に合わせて、統合的なソリューションで応えていく」と話す。
  • 被災した大学などにDBベンダーが支援の取り組み、化情協など
      2011.03.30−東日本大震災に関連して、被災地の大学などでの研究活動をストップさせないため、化学情報協会やトムソン・ロイター、エルゼビアら物質・材料などのデータベースベンダーが支援の取り組みを相次ぎ開始した。

 

 

**************<一般ITニュース>***************

 

  • 中国のITセキュリティ最大手NSFOCUSが日本市場に本格進出
      2011.01.29−中国のITセキュリティ市場のトップベンダーであるNSFOCUSインフォメーションテクノロジー(本社・北京、沈継業CEO)が日本に本格的に進出し、全額出資の日本法人「NSFOCUSジャパン」を設立した。ファイアーウォールや不正侵入防止システム(IPS)などのアプライアンス製品を中心に、代理店と共同で普及を目指す。NSFOCUS社は今年から積極的にグローバル化を志向する方針で、日本法人に続き、1月末に北米法人、さらに年内にはシンガポールにも支店開設を計画している。
  • 日本マイクロソフトが新たなスタート、1日から社名変更・本社移転
      2011.02.03−マイクロソフトの日本法人は、2月1日付で本社を東京・品川に移転し、社名も「日本マイクロソフト」へ変更した。ちょうど今年は日本法人設立25周年に当たっており、社名に「日本」を冠することで、日本に根付いた日本企業としてあらためて成長・発展していこうという思いを込めたものだとしている。会見した樋口泰行社長は、社会貢献とともに、顔のみえる親しまれる企業になることを目指すなどと述べた。
  • MetaMojiがiPad向けのデジタルノートアプリ、ストレスない手書き入力実現
      2011.02.04−MetaMoji(浮川和宣社長)は3日、iPadで利用できるデジタルノートアプリケーション「7notes」(セブンノーツ)を開発、アップルのAppStoreを通して販売開始したと発表した。メモを取るようにストレスなく手書き入力できることが特徴で、価格は1,500円(2月末までキャンペーン価格900円)。ネット上に2GBの容量を持つデジタルストレージを無料で利用できる。スレートPC向けの新しい日本語入力方法として定着する可能性もあり、今後が注目される。
  • ウルフラムリサーチが数学ソフト「Mathematica」の最新バージョン8発売
      2011.02.18−ウルフラムリサーチは、代表的な数学ソフトの最新版「Mathematica 8」(マセマティカ)の日本語版をリリースした。簡単に複雑な方程式を計算してその結果を可視化するだけでなく、多様なデータの取り込みや情報へのアクセス、プログラム開発を行うための統合的なプラットホームとして利用できる。数学、物理、化学、生命科学、経済・金融、機械・電気工学などさまざまな産業分野に応用できるほか、美術・音楽などの芸術分野や子供向けの学習教材まで用途が広い。今回の最新版では、コマンドを知らなくても自然語で命令を入力できる新機能が搭載され、使いやすさが格段に向上した。
  • 富士通が電子書籍ビジネスに参入、大日本印刷と提携して5月から
      2011.03.04−富士通は3日、電子書籍ビジネスに参入すると発表した。まずは大日本印刷(DNP)と提携し、5月からサービスを立ち上げる。DNPグループが提供する数万点の電子書籍に加え、ジー・サーチなどの富士通グループのコンテンツも合わせて配信していく。いったん購入した電子書籍は、パソコンや携帯電話など複数の端末で利用できるようにするという。向こう3年間で40億円規模の売り上げを見込む。
  • PTCジャパンが工学技術計算ソフトの最新版「Mathcad Prime 1.0」
       2011.03.09−PTCジャパンは、このほど次世代の工学技術計算ソフト「Mathcad Prime 1.0」日本語版の販売を開始した。2006年にマスソフト社を買収して得た製品で、今回の最新版はユーザーインターフェースが一新され、直感的に使い易いツールに仕上がっている。数式と文字、画像、グラフを組み合わせて、詳細で専門的な技術文書を短時間で作成できるのが特徴。「Mathcad Prime」上で工学計算や設計作業を行えば、そのプロセスや設計意図が誰にでもわかるように明示されるので、知識の体系化や共有・再利用が容易になるという。

 

 


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