CCSニュースファイル
   2018年10−12月

  • FJQSが「DDI Simulator」を機能強化、小腸代謝阻害・誘導モデル改良
      2018.10.18−富士通九州システムズ(FJQS)は、薬物相互作用シミュレーションソフト「DDI Simulator」の最新バージョン2.5をこのほど販売開始した。血中に複数の薬物が併存することによる薬物作用の増強・減弱を、薬物動態パラメーターの情報に基づいて予測するソフト。生理学的薬物速度論モデルを用いて、被相互作用薬の挙動を定量的にシミュレーションする機能がある。最新版は、実際の体内により近い挙動が表現できるように改良されている。価格は、年間利用で250万円から。
  • 富士通研究所らがタンパク質間の生物化学反応を予測する新技術
      2018.11.01−富士通研究所は31日、アイルランドの研究機関であるThe Insight Centre for Data Analytics およびFujitsu Ireland との共同研究として、タンパク質間のリン酸化反応を予測する新たな技術を開発したと発表した。通常の人工知能(AI)的な手法では予測できなかった未知の化学反応を2倍以上みつけることができたという。リン酸化反応と遺伝子疾患とのメカニズム解明に道をつけるもので、創薬研究での活用や精密医療への応用も期待できるとしている。
  • 「京」が2019年夏で停止、ポスト「京」への端境期に向けた議論が佳境に
      2018.11.09−スーパーコンピューター「京」の運用が停止され、ポスト「京」が稼働するまでの約1年半とみられる空白期間(端境期)をいかに乗り切るかの議論が進んでいることがわかった。2日に東京・品川で開催された『「京」を中核とするHPCIシステム利用研究課題成果報告会』で取り上げられたもの。全国の大学などに設置されたスパコンが「京」の穴を埋めるが、利用可能なアプリケーションの面で完全な置き換えが難しいなどの課題が指摘されたほか、「単一のフラッグシップマシンに依存する体制である限り、更新時に端境期が生じることは最初から想定しておくべきだった。次のポスト「京」ではこのような議論を繰り返さないですむようにすべき」といった意見も出された。

 

 

**************<一般ITニュース>***************

 

  • マシンデータ分析の米Sumo Logicが日本法人、大量ログデータをクラウドで
      2018.10.06−クラウドネイティブのマシンデータ分析プラットホームを提供する米Sumo Logic(本社・カリフォルニア州、ラミン・サヤーCEO)は4日、日本法人「Sumo Logic ジャパン」(ロバート・スチーブンソン カントリーマネジャー)を設立し、パートナーとしてクラスメソッド(本社・東京都千代田区、横田聡代表取締役)と国内販売代理・システムインテグレーター契約を締結したと発表した。デジタルトランスフォーメーションを推進する企業に役立つソリューションで、大量のログをリアルタイムに分析し、アプリケーションやインフラをリアルタイムでモニタリングすることができる。
  • 日本マイクロソフトが公共機関のクラウド導入を支援、4万人にトレーニング
      201810.06−日本マイクロソフトは4日、政府・自治体、教育、医療などの公共機関におけるクラウドサービスの導入、移行、利用を促進するための「マイクロソフト 公共機関向けクラウド利用促進プログラム」を開始したと発表した。日本政府が「Society 5.0」のプラットホームとしてクラウドサービスの利用を第一候補とする「クラウド・バイ・デフォルト原則」を6月に発表したことを受け、クラウド事業者としていち早く賛同の姿勢を表明したもの。2020年までに4万人にクラウド人材育成トレーニングを提供するなど、強力に後押ししていく。
  • 日本マイクロソフトがWindows7など延長サポート終了で中小企業支援
      2018.10.18−日本マイクロソフトは17日、Windouws 7とOffice 2010の延長サポート終了まで2年を切ったこの時期に、中小企業が最新のデジタルテクノロジーに移行するための支援策に取り組むと発表した。パートナーと共同で最新PCへの切り替えを促すとともに、クラウド活用による経営力強化セミナーと題して、11月から10都市を全国キャラバンする。2020年10月までに、Windows 10の導入率90%以上、中小企業の365ユーザーを10倍にすることを目標にしていく。
  • ダッソー・システムズが「SOLIDWORKS 2019」、設計から製造まで情報伝達
      2018.10.24−ダッソー・システムズとソリッドワークス・ジャパンは22日、三次元設計開発アプリケーションの最新版「SOLIDWORKS 2019」を11月から販売開始すると発表した。今回は250項目以上の機能強化を行っているが、とくに設計から製造までのものづくりにおいて、各フェーズで生成される情報をシームレスにつなげる機能に重点を置いたという。設計製造プロセス全体の情報伝達性を高めることにより、製品の品質向上、利益拡大、製品投入時間の短縮が実現される。日本だけの特別な製品構成として、川下の生産技術や製造準備を効率的に行うための製品群をまとめた「設計・製造パッケージ」も準備しており、こちらは通常価格322万2,400円のところ、198万円の特別価格で提供する。
  • 日本テラデータが次世代アナリティクスプラットホーム、分析環境を統合
      2018.11.09−日本テラデータは7日、次世代アナリティクスプラットホームとして、新たなブランド戦略に基づく新製品「Teradata Vantage」を国内で提供開始したと発表した。従来製品であるTeradata DatabaseやTeradata Asterで構成されていた機能を統合するとともに、ビッグデータを自在に扱い、ユーザーがビジネス課題に対応する「答え」をいつでもどこでも引き出すことができるという。同社ではこれを定義して“パーベイシブ・データ・インテリジェンス”と名づけており、実際に具体化するためのコンサルティングサービスを含め、国内でも強力に推進していく。
  • AvastがVPN製品「HideMyAss!」、公衆無線LANにおけるプライバシー保護
      2018.11.17−個人向けセキュリティソフト会社のAvast Software Japanは15日、パソコンやタブレットで公衆無線LANを安全に利用するための仮想プライベートネットワーク(VPN)製品「HideMyAss!」(HMA!)を国内で本格的に発売すると発表した。世界220ヵ国以上、280ヵ所以上に900以上のサーバーを置いており、セキュリティが不安な国に旅行したとしても安全な通信が確立されるという。Windows、Mac、iOS、Android、LinuxとOSを選ばずに、1ライセンスで5台のデバイスを利用できる。
  • 富士通がデジタルアニーラサービスを第2世代へ拡張、最大8,192ビット規模
      2018.12.22−富士通は21日、量子現象に着想を得た「デジタルアニーラ」を利用するクラウドサービスにおいて、より大規模な組み合わせ最適化問題に対応できる第2世代システムの提供を開始したと発表した。扱える問題の規模が最大8,192ビット、解析精度が最大64ビット(1,845京階調)に広がっており、今年5月からサービスしている第1世代システムに比べて、処理速度が100倍に向上している。製造・金融・物流・創薬など、現実の課題への適用が可能となり、量子コンピューティングの実用化への道をつけるものとして期待される。

 

 


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