CCSニュースファイル
   2001年7−9月

  • CTCLSがシミックスと提携、触媒開発などのコンビ材料科学システム発売
     2001.07.05−伊藤忠テクノサイエンス(CTC)グループのCTCラボラトリーシステムズ(CTCLS)は、コンビナトリアル材料科学の大手技術会社である米シミックステクノロジーズ(本社・カリフォルニア州、スティーブン・ゴールドビー社長)と国内における代理店契約を締結、シミックスが開発した材料開発のためのハイスループットスクリーニングシステム「ディスカバリーツールズ」の販売を開始した。新規な不均一系触媒とポリマー重合触媒を短期間で開発するための実験装置とソフトウエアツールがパッケージ化されたシステムで、自動化された環境で年間5万−6万件の実験を行うことができるなど、研究の探索範囲を従来の何100倍にも広げることが可能。世界初の商用システムであり、国内での反響も注目される。
  • NECが理研・ゲノム科学総合研究センターに大規模PCクラスターを納入
     2001.07.07−NECは、遺伝子解析研究用の大規模PCクラスターシステムを、理化学研究所横浜研究所のゲノム科学総合研究センター(GSC)に納入した。ホモロジー検索ツールの定番であるBLASTをチューニングし、大規模並列化による高速処理を実現したのが特徴。GSCと協力して今後さらに最適化を進めるほか、他のバイオ解析ツールの移植も行い、バイオインフォマティクス領域におけるクラスターシステムの適用範囲を広げていくことにしている。
  • 日本MDLがHTS用プレート管理システムApexを発売
     2001.07.09−日本MDLインフォメーションシステムズは、新薬候補化合物を研究段階で絞り込むために行われるハイスループットスクリーニング(HTS)向けのアッセイプレート管理ソフトエア「Apex」(商品名)の販売を開始した。分析用の大量の化合物ライブラリーをプレート上で効率よく管理することができ、活性のあったサンプルだけを集めて新しいアッセイプレートを再構成する“チェリーピッキング”も簡単に行える。同社では、アッセイデータ管理・解析システム「アッセイエクスプローラー」と組み合わせて、HTSソリューションとして製薬会社などに提案を行っていく。プレート管理の本格的なパッケージソフトは初めてだとしており、国内でも注目を集めそう。
  • 米クレイが米NCIとバイオインフォマティクス研究ツールを共同開発
     2001.07.10−スーパーコンピューターメーカーの米クレイ社は、米国立がん研究所(NCI)高等生物医学コンピューティングセンター(ABCC)と共同で、より強力なバイオインフォマティクス研究ツールの開発を行う。すでに、ヒトゲノム全体のSTR(ショートタンデムリピート、短い縦列型反復配列)の包括的なマップ作成に成功しており、最終的にはがんやその他の病気に関係する遺伝子を識別したり解析したりする総合ソフトウエア技術の確立を目指していく。
  • ユサコがプラウス社の医薬品研究開発向けポータルサービスを販売
    2001.07.11−ユサコは、スペインのプラウスサイエンス社が開始する医薬品産業のためのインターネットポータルサービス「プラウスサイエンス・インテグリティ」の販売活動を開始した。新薬の探索から製品を発売するまでにいたる開発過程で必要な幅広い学術情報を統合した情報サービスで、ウェブを通して分子の部分構造や遺伝子の配列を検索する機能を持っている。実験薬理学や臨床薬理学のデータを、化学および遺伝子情報と結びつけて理解するように助けることができる。とくに、計算化学やコンビナトリアルケミストリー、ハイスループットスクリーニング(HTS)、ゲノミクスなど、近年の医薬品開発の原動力となっている情報集約型の研究方法のシナジー効果を高めることが可能。
  • 明治大学がCCS利用の“計算機実験”を授業に導入、1人1台で全員履修
     2001.07.16−明治大学理工学部工業化学科は、今期のカリキュラムからコンピューターケミストリーシステム(CCS)を利用した“計算機実験”を本格的に取り入れた。学科の2年生130人全員を対象に、一人一台のパソコンを用いて必修科目として教えているもので、数値処理から分子シミュレーション、さらには化学プロセス設計にいたるまでの幅広い世界を網羅している。とくに、2年生から3年生までの総合的な教育課程を組もうとしていること、またCCSを“実験”としてとらえる発想がユニークである。導入の先頭に立った長尾憲治助教授は「理屈はあとからでもいい。まずは体験を通じて学んでもらいたい」とその狙いを述べる。
  • 富士通がMDシステムの最新版WinMASPHYC2.0を8月に発売
     2001.07.19−富士通は、分子動力学法(MD)をベースにした材料設計支援システムの最新版「WinMASPHYC2.0」を8月から発売する。モデリングの際の操作性を改善したほか、計算機能の大幅な向上を図り、温度や圧力を変化させながらのシミュレーションや結晶成長・表面吸着などのシミュレーションも可能になった。また、計算の進行状況をリアルタイムに可視化できるようになり、計算を途中でやり直したり、計算条件を変化させたりすることも容易になった。ウィンドウズ対応で、機能限定版のスタンダード(10万円、教育機関向けは半額)、標準パッケージのプロ(60万円、同)、特殊な解析機能を付加したウルトラ(180万円、同)がある。
  • 菱化システムがMOE最新版を発売、たん白質の活性部位を高精度予測
     2001.07.23−菱化システムは、加ケミカルコンピューティンググループ(CCG)の統合型コンピューターケミストリーシステム(CCS)である「MOE」(商品名)を新薬開発のアプリケーションで拡販する。このほど提供を開始した最新版で、ストラクチャーベースドラッグデザイン(SBDD)などの機能が大幅に強化されたため。たん白質の三次元構造を解析し、その活性部位やそこに適合する薬物分子の特性を探ることが可能で、たん白質研究に焦点が当てられるポストゲノム時代に有用性が高まるとしている。CCG側もゲノム創薬支援ツールとしての機能をさらに拡充していく計画だ。
  • 菱化システムが米サイテジックの創薬用データマイニングツール発売
     2001.08.01−菱化システムは、米サイテジック社(本社・カリフォルニア州、マシュー・ハーン社長)と販売代理店契約を締結、創薬研究のためのデータマイニングツール「パイプラインパイロット」(商品名)の販売を開始した。画面上にデータソースの種類やフィルタリングの条件式、出力形式などのオブジェクトを配置し、パイプラインのようにつないでいくだけで自在にデータを抽出するプロセスをつくり出すことができる。ウィンドウズNT上で稼働し、年間使用権は1サーバー/1クライアントで900万円。大手製薬会社を中心に、来年末までに10社程度の契約を目指す。
  • NECがバイオインフォマティクスで生命情報科学研究センターと共同研究
     2001.08.07−NECは8月6日、産業技術総合研究所生命情報科学研究センター(CBRC)とバイオインフォマティクスの共同研究を行うと発表した。国内最大規模のクラスターシステムを利用し、たん白質を同定するアルゴリズム研究およびたん白質立体構造予測の研究を行っていく。CBRC内にNECの研究分室を設け、2年間をめどに集中研究を実施するもので、ポストゲノム時代のプロテオーム研究を加速させる技術開発としても注目される。
  • インフォコムがスペクトルDBのインターネット検索サービス
     2001.08.07−インフォコムは、NMR(核磁気共鳴)などのスペクトルデータベース(DB)検索をインターネット経由で行う新サービスを秋から開始する。従来から販売しているジョン・ワイリー&サンズ(ケミカルコンセプト)社の「SpecInfo」の機能をウェブブラウザーから利用できるもので、ユーザーの使い方によってはシステムを社内に導入するよりもコスト的なメリットがある。米国では今年の春からスタートしているが、インフォコムでは国内のニーズに合わせた料金体系などを固めたうえでサービスの提供をはじめる。
  • 富士通が代謝・酵素・阻害剤DBシステムBioFrontierを発売
     2001.8.13−富士通は、生物の基本的な代謝反応情報を収録したデータベース(DB)ソフトウエア「BioFrontier(バイオフロンティア)」(商品名)を発売した。綿密な文献調査などをもとに、現在知られている一次代謝反応をほぼ網羅して収めており、代謝に関係する酵素やその阻害剤の情報も統合している。新薬開発の初期の段階で、ターゲットの酵素を探索するなどの用途で利用することができる。ウィンドウズ版のソフトで、価格は120万円(アカデミック40万円)。年間数10−100本程度の販売を目指していく。
  • 独ライオンと米MDLがソフトウエアライセンスと販売で相互に提携
     2001.8.14−バイオインフォマティクスとケムインフォマティクスのそれぞれの最大手ベンダーである独ライオン・バイオサイエンスと米MDLインフォメーションシステムズが相互提携に乗り出した。ライオンがMDLの製品群のライセンス提供を受け、バイオインフォとケムインフォを統合したソリューション開発を推進する。一方、MDLはライオンのADME(吸収・分布・代謝・排出)物性予測ソフトウエアの全世界での独占販売権を取得。それぞれ、自社の主力ユーザーである製薬産業のR&Dを支援するうえでの製品群を補完し合う意味合いがあるとみられる。
  • アクセルリスとサンが髄膜炎菌の三次元アノテーションDBを作成
     2001.08.20−コンピューターケミストリーシステム(CCS)大手の米アクセルリスと米サン・マイクロシステムズは、髄膜炎菌Neisseria meningitidisの3次元プロテオーム(全たん白質)マップを共同で作成した。約200万塩基対からなる髄膜炎菌ゲノムを解析し、全遺伝子の70%に3次元アノテーションを付けたもので、サンの大規模サーバー「Sun Enterprise 6500」とアクセルリスのバイオインフォマティクスシステム「GeneAtlas(ジーンアトラス)」を利用して実現した。髄膜炎や敗血症の治療または予防のための新薬ターゲットの探索に役立つという。
  • 土井プロジェクトが材料設計支援プラットホームOCTAを海外で普及へ
     2001.08.21−経済産業省プロジェクトの「高機能材料設計プラットホームの開発」(通称・土井プロジェクト)は、開発中の高分子材料設計支援システム「OCTA」を海外の研究機関にも提供する方針を固めた。10月にプログラムの最新版を取りまとめ、11月からキャラバン隊を組んで欧米を歴訪する計画。高分子化学/計算化学の先進的な大学や研究機関にOCTAを実際に利用してもらい、最終的にはOCTA上で動作可能なプログラムを世界中から集めようという狙いがある。CCS(コンピューターケミストリーシステム)分野では、国内だけで開発されたソフトが成功することは難しく、海外での評価がその将来性のカギを握る。その意味からも今回の成果が注目される。
  • 富士通が分子モデリングCAChe5.0を発売、創薬支援機能を強化
     2001.08.23−富士通は、汎用分子モデリングシステム「CAChe」の最新ウィンドウズ版バージョン5.0を9月30日から発売する。巨大分子の計算が可能な半経験的分子軌道法ソフトMOPAC2000を内蔵し、たん白質の立体構造解析や低分子との相互作用など、新薬開発で必要となる機能を重点的に強化した。ソフト価格は、企業・官庁向けは70万円から、教育機関向けは20万円からで、国内・海外を合わせ2003年3月までに1,000本の販売を見込んでいる。
  • インフォコムがシュレーディンガーの新製品、薬物と受容体相互作用解析
     2001.08.24−インフォコムは、たん白質と医薬品分子との相互作用解析に焦点を当てた分子設計支援システム「ファーストディスカバリースイート」(商品名)の販売を開始した。米シュレーディンガー社が開発した製品で、医薬品が作用するターゲットたん白質に医薬分子をドッキングさせ、その分子構造を修飾して最適化させたり、たん白質との結合部位の反応性など詳しい相互作用を解析したりすることができる。最近、ポストゲノムでたん白質の立体構造が次々に解明されつつあるが、同社では次のステージとして薬物とたん白質との相互作用解析の需要が高まると期待して販売攻勢をかけていく。
  • CTCLSがアクティビティベース5.0、ノンHTS分野での柔軟性向上
     2001.09.04−CTCラボラトリーシステムズ(CTCLS)は、英IDビジネスソリューションズ社(IDBS)の生物学データベース(DB)管理システム「アクティビティベース」(商品名)の最新版、バージョン5.0の販売を開始した。ハイスループットスクリーニング(HTS)など、新薬の候補化合物をスクリーニングするための生物学的アッセイ試験の大量データを効率良く管理することが可能。最新版ではデータ登録の柔軟性が増し、マニュアルアッセイなどのノンHTS分野での使い勝手が向上した。ソフトウエア価格は最小構成で400万円から。
  • CTCLSが独ライオンのたん白質相互作用研究ツールを発売
     2001.09.06−CTCラボラトリーシステムズ(CTCLS)は、たん白質の相互作用を研究するためのバイオインフォマティクスソフトウエア「?SCOUT(パイスカウト)」(商品名)と「Path SCOUT(パススカウト)」(同)の販売を開始した。バイオインフォマティクスの最大手ベンダーである独ライオン・バイオサイエンス社が開発したもので、たん白質の相互作用に関する独自データベース(DB)を持っている。マイクロアレイ解析によって発現した遺伝子と相互作用をするたん白質を検索し、そのたん白質を起点とする代謝経路を探るなどの一連のゲノム創薬のための研究過程を支援することが可能。ゲノムDBの統合環境を提供する「SRS」、マイクロアレイ解析ソフト「array SCOUT(アレイスカウト)」などのライオン製品と併用することで、バイオインフォマティクスの幅広い用途をカバーする。
  • アクセルリスが反応情報DBシステムAccordを拡販へ
     2001.09.17−アクセルリスは、化合物の反応情報などを利用できるケムインフォマティクスシステム「Accord(アコード)」(商品名)の国内での販売を加速させる。このほど、専用の検索ソフト「Accord Database Explorer(ADE)」が完成、10月にかけて出荷を開始するめどが立ったためで、アクセルリス純正の化学反応データベース(DB)システムとしてあらためて拡販に務めていく。直販および富士通を通して販売を行う。
  • コンフレックスが配座探索ソフトの並列版「パラレルCONFLEX」を製品化
     2001.09.27−コンピューターケミストリーシステム(CCS)の専門ベンチャーであるコンフレックス(本社・横浜市中区、大田一男社長)は、豊橋技術科学大学の後藤仁志助教授らのグループが開発した配座探索プログラムの並列処理バージョン「パラレルCONFLEX」を製品化し、販売を開始した。対象とする化合物が取り得るすべての立体配座を自動的に発生させ、化学的に重要な配座異性体の最適化構造をもれなくみつけ出すことができる。大量の立体構造を計算によって評価するため、多大な時間を要するのが問題だったが、並列処理の導入でボトルネックを解消。マッキントッシュ、ウィンドウズ、Linuxに対応しており、同社ではさらに計算を加速する拡張ボードも合わせて提供していく。

 

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  • ウィンテル陣営がエンタープライズ市場に本腰、ECAベンチマークを公表
     2001.07.04−ウィンテル陣営がパーソナル市場からビジネス/エンタープライズ市場へと本格的に動き出した。マイクロソフトとインテルは6月末に共同で「eサミット」と称するイベントを開催したが、その中で両社はインテルの新64ビットプロセッサー「アイテニアム」と、開発コード名ウィッスラーと呼ばれていた専用OS「Windows .NET Server 64bit(ウィンドウズ・ドットネットサーバー64ビット)」の最強タッグにより、eビジネスの基幹業務システムのプラットホーム市場を席巻する野望を示した。小規模のウェブサーバーではウィンテルの組み合わせが強いが、基幹系ではサン・マイクロシステムズのUNIXサーバーのシェアが高い。今回、両社はサンの最上位機の1.5倍の性能を示したベンチマークを引き合いに出し、シェア奪取への自信をみせている。
  • 三井物産が米ライトナウの技術でCRMサービスを提供するASP事業
     2001.07.24−三井物産は、インターネット上でCRM(カスタマーリレーションシップマネジメント)を提供するアプリケーションサービスプロバイダー(ASP)事業を7月30日から開始する。ホームページ上からの問い合わせ対応などの顧客サービスを効率化するためのもので、コールセンターの業務効率を大幅に改善し、顧客満足度を向上させることが可能になる。自己学習型の知識ベース機能を備えており、メールや電話での問い合わせ件数そのものを激減させる効果があるという。費用は年間700万円から。
  • リナックスカフェが秋葉原に12月オープン、Linuxの国際総合拠点に
     2001.7.24−東京・秋葉原を中心にLinux関連の情報発信基地を目指す「リナックスカフェ」(本社・東京都渋谷区、林正博社長)が設立された。秋葉原の一角に拠点を移し、12月から本格的な活動を開始する。これは産官学の共同によるプロジェクトで、Linux技術者の育成を図り、Linuxベンチャーの起業を支援し、Linux関連のソリューションの共同受注、共同研究、共同開発を推進していく。海外ベンダーも参画する国際的な事業となっており、関係各方面の期待は大きい。
  • ノベル・ブレインシェア:ポール・スマート副社長基調講演
     2001.07.25−米国ノベル社のポール・スマート副社長(ネットディレクトリーサービス担当ジェネラルマネジャー)は7月24日、都内で開催されたデベロッパーズカンファレンス「ノベル・ブレインシェア」で基調講演を行い、同社がこの1年間積極的に推進してきた“one Net戦略”がどのような成果をあげてきたのかを具体的なユーザー事例などを通して紹介した。その技術基盤となっている「NDS(ノベルディレクトリーサービス)eディレクトリー」はすでに世界で1億6,300万人のユーザーがおり、最近の四半期では18%増と勢いを増していることを強調した。
  • マイクロソフトがWindowsXP日本語版の発売日を11月16日に決定
     2001.8.1−マイクロソフトは7月31日、次世代OS(基本ソフト)として開発中の「ウィンドウズXP」日本語版の発売日を11月16日と発表した。10月25日の英語版から約3週間遅れとなる。同社では発売に向けて全世界で10億ドルを投じたキャンペーンを展開する予定であり、国内でもパワーユーザー向け、一般ユーザー向け、企業ユーザー向けなど段階的なマーケティング戦略を推進していく。
  • 米アスペンテクノロジー:ラリー・エバンスCEOインタビュー
     2001.08.29−プロセス産業専門のソリューションプロバイダーである米アスペンテクノロジー社(アスペンテック)は、資材・原料調達から生産、販売・物流まで企業全体のバリューチェーンを最適化する総合体系「アスペンテック・プロフィットアドバンテージ」を推進している。ERP(基幹業務パッケージ)やSCM(サプライチェーンマネジメント)、eコマースなど、ユーザー各社がここ数年導入に取り組んできたシステム群を有機的に統合することで新しい価値を生み出すことができる。先ごろ来日したラリー・エバンス会長兼CEOに最近の戦略や市場動向などについて聞いた。
  • マイクロソフト Tech・Ed 2001 Tokyo 基調講演:XMLウェブサービスが拡大
     2001.08.31−マイクロソフトは、8月28日から31日まで千葉県浦安市舞浜で恒例のデベロッパーズコンファレンス「Tech・Ed 2001」を開催。同社が社運をかけて推進している“ドットネット(Microsoft .NET)戦略”を国内の開発者に強力にアピールした。初日の基調講演では、阿多親市社長、マイケル・リッセGM(ゼネラルマネジャー)、デビッド・トレッドウェルGMがドットネットが引き起こすパラダイムシフトについて述べた。講演のなかでは、とくにXMLを利用したウェブサービスの重要性が強調された。
  • マイクロソフト Tech・Ed 2001クロージング基調講演:古川享副社長
     2001.09.04−米マイクロソフトの古川享副社長は8月31日、デベロッパーズコンファレンス「Tech・Ed 2001」の締めくくりとして、「近未来コンピューティングとマイクロソフトテクノロジー」と題してクロージング基調講演を行った。ドットネット(Microsoft .NET)技術が実現しようとしている新しいコンピューター利用のスタイルをデモンストレーションを交えて披露、XMLウェブサービスの可能性を強調した。また、マイクロソフトにおける研究開発の最新トピックスやマイクロソフトのオープンソース戦略の最新動向についても解説し、会場内をわかせた。
  • オラクル iDevelop2001基調講演:レネ・ボンバーニ副社長、Javaで優位性
     2001.09.11−米オラクルのレネ・ボンバーニ副社長は、9月6日と7日の2日間にわたってパシフィコ横浜で開催されたデベロッパーズコンファレンス「Oracle iDevelop 2001」で「Develop.NOW」と題して基調講演を行い、インターネットをベースにしたウェブサービスの発展について論じた。講演のなかでは恒例のマイクロソフト批判を展開しつつ、とくにマイクロソフトが取り組めていないJava分野でのオラクルの優位性を訴えた。
  • マイクロソフトがWindows XPを正式発表、個人向けサポートを強化
     2001.09.20−マイクロソフトは19日、次期OS(基本ソフト)である「Windows XP(Windows XP)日本語版」の製品発表を正式に行った。企業およびパワーユーザー向けの「Windows XP Professional」と家庭向けの「同Home Edition」の2種類のパッケージがあり、推定小売り価格はそれぞれ通常版が3万5,800円と2万5,800円。Windows98以降からのアップグレード版は2万3,800円と1万3,800円。また、日本だけの特別アップグレードとして、Windows2000 Professionalからは1万5,800円で移行できる。
  • WORLD PC EXPO 2001基調講演:マイクロソフト:阿多親市社長
     2001.09.20−マイクロソフトの阿多親市社長は19日、千葉市・幕張メッセで開催中のWORLD PC EXPO 2001において「WindowsXPで広がる新しいPCエクスペリエンス」と題する基調講演を行った。11月16日に日本語版の発売が控えているウィンドウズXPの一般ユーザーへの初お目見えの機会であり、ドットネット(Microsoft .NET)構想を含めて新OSの魅力を十分にアピールした。

 


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