CCSニュースファイル
   2002年1−3月

  • 米トライポスが創薬支援でファイザーと総額1億ドル超の提携
     2002.01.10−大手コンピューターケミストリーシステム(CCS)ベンダーの米トライポスは、米ファイザーとの間で新薬開発を支援するシステム技術の開発および提供で幅広い提携関係を結んだ。ファイザーはトライポスのCCS製品を導入して利用するとともに、全社的なCCS利用環境のポータルシステムを共同で開発。さらに、研究用の化合物ライブラリーを質・量ともに拡充させるプロジェクトをトライポスにアウトソーシングする。トライポスにとっては、総額で1億ドルを超えるプロジェクト受注となる。
  • 米アクセルリスがライフサイエンスソリューションでIBMと包括提携
     2002.01.16−コンピューターケミストリーシステム(CCS)の最大手ベンダーである米アクセルリスは、IBMとの間でライフサイエンス系CCSに関する包括的提携を結んだ。バイオインフォマティクス分野を含む新薬開発のための総合システムとして開発中の「Discovery Studio」(ディスカバリースタジオ)をIBMのハードウエア上に移植し、市場に対して共同でマーケティングやコンサルティング、導入サービスなどを提供していく。実際には、IBMマシンがアクセルリスのライフサイエンスソリューションの推奨環境になるという意味合いがあり、IBMにとってもかなり重要な戦略提携になるといえそうだ。
  • 日立ソフトが「ライフサイエンス研究センター」を開設
     2002.01.18−日立ソフトウェアエンジニアリングは17日、バイオインフォマティクスとDNAチップ/マイクロアレイを中心としたライフサイエンス事業の専門拠点として、横浜市鶴見区に「ライフサイエンス研究センター」を開設したと発表した。パートナー企業のDNAチップ研究所を含め関連事業部門のスタッフを集結させた。国内の製薬会社、病院、研究機関に対してシステムソリューションを提供するほか、次世代チップ開発などにも取り組んでいく。
  • 日本オラクルがバイオインフォマティクス市場での活動を本格化
     2002.01.19−日本オラクルが、バイオインフォマティクス市場に本格的に乗り出した。昨年12月に技術統括本部の下に「バイオインフォマティクス事業開発部」を設立し、東京・大阪に専任者を含む4名のスタッフを置いた。担当営業や産業別SE(システムエンジニア)がプロジェクトごとに参加するという布陣で具体的な活動を開始。米オラクルのラリー・エリソン会長もこの分野に強くコミットメントしており、日本法人としても今年はさらに体制を強化していく。
  • 富士通がネットラボラトリーを利用してMOPAC研究会を開設
     2002.01.24−富士通は、科学者・技術者のためのインターネットポータルサイト「ネットラボラトリー」のインフラを生かし、分子軌道法ソフトウエアMOPACのユーザーが自主的に利用できる情報交換の場として「MOPAC研究会」を発足させた。インターネット会議室(BBS)のスタイルで自由な話題で討論できるほか、各種の資料やプログラムライブラリーのダウンロードなども行える。計算化学に関心があれば、だれでも無料で参加できる。
  • CTCLSとCRCがバイオインフォマティクスにおけるXML利用で共同事業
     2002.01.29−CTCラボラトリーシステムズ(CTCLS)とCRCソリューションズは、ゲノムなどのバイオインフォマティクス情報をXML形式で統合的に扱うための研究支援システムを共同で事業化する。米ラブブック(本社・バージニア州、シャウン・グリーン会長兼CEO)のソフトを利用し、販売はCTCLSが、技術サポートと拡張サービスをCRCが担当する。欧米ではインターネットをベースとした情報の共有と交換のための標準形式としてXMLが注目されており、そうした動向を先取りした形で提案を行っていく。
  • アクセルリスが分子モデリング分野で直販体制に移行、日本法人を強化
     2002.02.01−コンピューターケミストリーシステム(CCS)の最大手ベンダーである米アクセルリスは、分子モデリング、ケムインフォマティクス、バイオインフォマティクスの主要3分野のうち、分子モデリングシステムの直販に乗り出すことを明らかにした。同社は日本市場で3分野それぞれに代理店を立てているが、モデリング分野を担当していた菱化システムが昨年末をもって降板、すでに日本法人による直販体制に移行している。アクセルリスは国内で学術的背景と研究実務経験を持つ技術サポートスタッフをそろえつつあり、営業体制の拡充も含めて日本法人の陣容を大幅に強化する。
  • 富士通が栄研化学と遺伝子増幅プライマー設計支援ソフトを開発
     2002.02.01−富士通は1月31日、栄研化学の遺伝子増幅技術“LAMP法”に基づいた専用プライマー(遺伝子の複製を開始させるために必要なオリゴヌクレオチド)設計支援ソフトを共同で開発したと発表した。科学者・技術者のためのポータルサイトである「ネットラボラトリー」を利用して、このソフトや関連する試薬、装置などを提供するドットコムビジネスの形で事業化する。栄研化学にとっては、LAMP法が普及しライセンスビジネスや試薬販売が活性化するという狙いがある。
  • CRCソリューションズが分子軌道法ソフトの最新版SPARTAN'02を発売
     2002.02.06−CRCソリューションズは、非経験的分子軌道法をベースとした分子設計支援システムの最新版「SPARTAN'02」(商品名)を販売開始した。米ウェーブファンクション社が開発したもので、WindowsおよびLinux環境で利用できる。今回は心臓部の計算エンジンが一新されており、従来の有機低分子化合物に加えて、金属などを含む材料系の分子設計にも対応できるようになった。洗練された使いやすさも特徴で、教育用途にも積極的に売り込んでいく。
  • 日本MDLがレポート作成の自動化ツール発売、クエリー作成から一貫処理
     2002.02.09−ケムインフォマティクスの最大手ベンダーである日本MDLインフォメーションシステムズは、研究者のレポート作成業務を大幅に効率化する「ISISレポートマネジャー」(商品名)を発売した。化学構造式や分子モデルを含んだ文書をワードやエクセル、PDF、XMLなどの各種ファイル形式で自動的に出力することができ、電子ドキュメントとして社内で情報共有することが容易になる。ウィンドウズで動作するクライアントソフトで、価格は1ライセンス約2,000ドルとなっている。
  • アップルコンピュータがジェネンテックと共同でBLASTを5倍に高速化
     2002.02.15−米アップルコンピュータは、バイオインフォマティクス市場に本格的に進出した。ゲノム創薬分野のバイオ技術企業である米ジェネンテックおよびスタンフォード大学と共同で、遺伝子のホモロジー検索を高速で行う新しいソフトウエアを開発、オープンソースとして広く無償提供を開始した。この分野で多用される「BLAST」のアルゴリズムを改良し、最新のマッキントッシュに最適化したもので、標準のBLASTの5倍以上の高速処理を実現している。
  • 日本IBMがライフサイエンス市場でキャンペーン、ハード・ソフトを特価販売
     2002.02.15−日本IBMは、国内のコンピューターケミストリーシステム(CCS)ベンダーらと提携して、ハードとソフトをセットにしたライフサイエンス分野向けキャンペーンを13日から開始した。ゲノム解析や計算化学、文献検索などの15種類のパッケージ商品と、大規模サーバーやストレージシステムなどのIBM製品が用意されており、通常よりも安価な特別価格で導入することができる。期間は3月末まで。同社は昨年10月に専門組織のライフサイエンス事業推進部を設立しているが、具体的なキャンペーンを展開するのは今回が第1弾となる。
  • CTCLSがライフサイエンス分野でグリッドコンピューティングを提供へ
     2002.02.19−CTCラボラトリーシステムズ(CTCLS)は、科学技術分野におけるハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)の次世代技術として注目されている“グリッドコンピューティング”で、世界初の商用システムをゲノム解析などのライフサイエンス市場向けに発売する。米国ブラックストーン・コンピューティング(本社・マサチューセッツ州、ブライアン・リッチー社長兼CEO)が開発したもので、CTCLSではアプリケーションを熟知した専門コンサルティングを付加する形で提供。万全の技術サポート体制を敷き、確実な普及を目指していく。
  • 富士通が米ラブブックのバイオ研究用XMLツールを発売、統合DB化推進
     2002.02.20−富士通は19日、バイオ研究データなどを業界標準のXML形式で扱うことを可能にするソフトウエア「eLabBook」および「Genomic XMLブラウザー」の販売を開始すると発表した。米ラブブック社(本社・バージニア州、キース・モンゴメリー社長兼COO)から販売権を取得したもので、単なるパッケージ販売ではなく、XMLベースの研究所システムを構築するインテグレーション事業に役立てていく。2004年3月までに1,000本の販売を見込んでいる。
  • ヒューリンクスがCS Chemシリーズの最新版を最大35%引きで発売
     2002.02.22−ヒューリンクス(本社・東京都渋谷区、田崎百合繪代表取締役)は、化学系研究者の定番ツールである米ケンブリッジソフト社の「CS Chemシリーズ」の最新版を販売開始した。マイクロソフトのオフィス製品との緊密な連携など使いやすさが向上したほか、企業ユーザー向けの機能が大幅に強化された。全社レベルのケムインフォマティクス環境を実現でき、チーム単位での情報共有のしやすさや複数のプロジェクト管理に対応できるなどの特徴がある。同社では、各製品を15−35%引きで提供するキャンペーンを実施し、早期に拡販を目指していく。
  • IBMがライフサイエンス事業への投資を倍増、2003年までに2億ドル投入
     2002.02.23−ゲノム創薬を支援する情報技術(IT)を提供するライフサイエンス事業で、IBMが事業投資額を倍増させたことが明らかになった。同社は2000年8月に専門のライフサイエンス事業部門を新設し、当初は3年間で1億ドルの投資を行う計画を進めていたが、昨年秋の段階でそれを2倍の2億ドルに増額することを決めた。当初の3ヶ年計画のちょうど折り返し点にも当たり、今年はバイオインフォマティクスのためのソリューション開発と企業提携をさらに活発化させていく。
  • 日本IBMがエーザイにDiscoveryLinkを国内初導入、研究DB統合化
     2002.03.06−日本IBMは、研究用の化合物情報や活性試験などの実験データを収めた複数のデータベース(DB)を統合するシステムをエーザイに導入した。これは、ライフサイエンス分野向けにIBMが開発し、昨年5月に製品化した「DiscoveryLink」(ディスカバリーリンク)を基盤としたもので、海外ではアベンティスなどの大手製薬メーカーが導入しているが、国内での実績は今回が初めて。既存のDBを変更することなく、複数のDB群を束ねて扱うことができるので、研究データの散在を防ぎ、データ量の増大にも柔軟に対応できる。同社では、DiscoveryLinkを戦略的な武器として位置づけ、ライフサイエンス向けソリューション事業をさらに強化していく。
  • 土井プロジェクトの「OCTA」が完成、4月からオープンソースとして公開
     2002.03.07−経済産業省の大学連携型プロジェクト「高機能材料設計プラットホーム」(通称・土井プロジェクト)で開発されてきた高分子材料設計支援システム「OCTA」が完成した。原子レベルのミクロな世界と、実際の工業材料としてのマクロな世界との中間に位置する“メソ領域”を解析するためのソフトウエア体系を世界に先駆けて確立、実用的なシミュレーションシステムに仕上げた。4月からオープンソースとして広く一般公開するほか、メンバーの1社だった日本総合研究所を通して商用化に向けた開発作業もスタートする。OCTAが産業界でどのように活用されるか、今後が注目される。
  • NECが阪大にバイオ研究用大規模クラスター、バイオグリッド基盤システム
     2002.03.08−NECソリューションズは、大阪大学サイバーメディアセンター(CMC)からゲノム解析やたん白質構造シミュレーションなどのバイオ研究用大規模クラスターシステムを受注した。これは、ブレード型サーバーを中心に構成されたシステムで、大阪大学が推進している“バイオグリッドセンター構想”に基づく「バイオグリッド基盤システム」と呼ばれるもの。ネットワーク全体であらゆる計算機資源を共有し、大規模計算の高速処理を可能にする“グリッドコンピューティング”を実現するシステムへと発展させていく。この分野でバイオへの応用を目指す具体的なプロジェクトは国内初だという。
  • IBMアジア太平洋ライフサイエンス担当ディクソン副社長インタビュー
     2002.03.13−IBMは、バイオインフォマティクスをはじめとするライフサイエンス市場に本腰を入れて取り組みはじめた。2000年8月に本社に専門組織を設けたのに続き、昨年10月には日本IBM内にも専門部隊「ライフサイエンス事業推進部」を立ち上げた。当初は最初の3年間で1億ドルの投資を行う予定だったが、昨年秋の段階でそれを2億ドルに増額することを決めるなど、全世界で戦略をさらに強化する方針だ。この事業のアジア太平洋地域を統括するIBMアジアパシフィックサービスのマイケル.J.ディクソン担当副社長に今後の事業戦略を聞いた。
  • NTTデータが遺伝子配列データの高圧縮ソフトを開発、4月から無償提供
     2002.03.14−NTTデータは、遺伝子の配列データを高効率で圧縮する技術を開発、専用ソフトを4月から無償で提供開始する。一般の圧縮ソフトではファイルサイズを3分の1から4分の1に縮小するのが限界だが、今回のソフトは専用とすることで10分の1から20分の1という高圧縮率を実現。配列データの解析が急激に進み、ハードディスク容量が逼迫している問題を解消できると期待されるという。理化学研究所の技術協力により開発に成功したもので、NTTデータでは今回のソフトを皮切りに本格的にバイオインフォマティクス市場に参入していく。
  • 富士通が加ACD製品の販売権を取得、スペクトル解析など77製品を発売
     2002.03.20−富士通は19日、カナダのコンピューターケミストリーシステム(CCS)ベンダーであるアドバンスドケミストリーデベロップメント社(ACD、バル・クルコフ社長)と国内における販売代理店契約を締結、「ACD/Labsパッケージリリース5.0」の販売を開始したと発表した。化合物のスペクトル解析や物性予測などの77種類のソフトウエアから構成されており、医薬品や化学メーカーの研究開発に役立つ。2004年3月までに1,000本の販売を見込んでいる。
  • JSTが高分子DBサービス「PoLyInfo」にクラレ提供のNMRデータを追加
     2002.03.20−科学技術振興事業団(JST)は、高分子データベース(DB)の無料オンラインサービス「PoLyInfo」に、世界でもあまり例がない高分子のNMR(核磁気共鳴)データを追加し、新たなサービスを開始した。今回のNMRスペクトルDBは、クラレが長年社内で蓄積してきたデータを提供したもので、測定条件などもしっかりとしており非常に信頼性が高いという。 PoLyInfoには現在2,200名の登録ユーザーがいるが、今回の新サービスによりさらなる利用者増が期待されている。
  • 日本SGIが京都大学化学研究所に国内最大級のスパコンを導入
     2002.03.22−日本SGIは、京都大学化学研究所(ICR)から受注した合計800プロセッサーを超える国内最大級の超並列型スーパーコンピューターシステムが稼働を開始したと発表した。1997年1月に導入したクレイを中心とするシステムをそっくり入れ換えたもので、実際には今年の1月から運用がはじまっている。今回、ICRのスーパーコンピューターラボラトリーにはサン・マイクロシステムズの大型サーバーも導入され、ネットワークも新規に更新されたが、その全体のインテグレーションを日本SGIが担当したという。
  • アクセルリスが材料科学分野でコンパックと戦略提携、日本法人も協業
     2002.03.26−米アクセルリスは、ポリマーや触媒などの材料設計支援システム分野でコンパックコンピュータと3年間の包括的な戦略提携を結んだ。コンパックのハードウエアのサポートや技術協力、共同でのマーケティング/プロモーション活動などを世界的に展開していく。このほど、それぞれの日本法人でも第1弾として特別キャンペーンを開始。高性能サーバーを組み合わせて低価格でシステムを提供する。
  • サンとCTCが京都大学化学研究所に最上位サーバーSunFire15Kを導入
     2002.03.28−サン・マイクロシステムズと伊藤忠テクノサイエンス(CTC)は27日、京都大学化学研究所バイオインフォマティクスセンターに対し、ゲノム研究の中核となる「生命システム情報統合データベース」(KEGG)のネットワークサーバーとして、サンの最新最上位機「Sun Fire 15K」(サンンファイアー15K)を導入したと発表した。今回は全部で3台が設置され、世界中の研究者からのアクセスに応えてデータベース検索や機能解析などのサービスを提供することになる。

 

**************<一般ITニュース>***************

 

  • ノベルがNetWare6を発売、インターネット経由でファイル&プリンター共有
     2002.01.16−ノベル(吉田仁志社長)は15日、主力製品であるネットワークOSの最新版「NetWare6」(ネットウエア6)を2月18日から出荷開始すると発表した。1990年代初頭のパソコンLANの黎明期に一世を風靡したネットウエアの原点に立ち返り、ネットワーク上でのファイルアクセスとプリンター利用の利便性を訴えかけていく。同社が提唱している“oneNet戦略”を具現化する製品として、インターネットをフル活用している点が特徴。eビジネス時代のネットワーク基盤として売り込み、7−10%のシェア獲得を目指していく。
  • 米シマンテックのセキュリティ専門家が会見、米国セキュリティ事情
     2002.01.17−コンピューターセキュリティのリーダー企業である米シマンテックのマーケティングインテリジェンスディレクターであるローレンス.D.ディエッツ氏が来日し、米国における最新セキュリティ事情について記者会見を行った。ディエッツ氏は企業のトップが情報セキュリティの重要性を認識し、全社に指令して基本的な対策を講じることが重要だと指摘。米国では、ウイルス感染などの被害が出た場合、経営者の責任を厳しく問うべきだとの声もあがりはじめていると述べた。
  • 日本IBMがウェブサービス対応の統合アプリケーション開発ツール
     2002.01.29−日本IBMは28日、次世代eビジネスの中核になるウェブサービスをはじめとしたウェブアプリケーション向け統合開発ツール「IBM WebSphere Studio Application Developer for Windows(ウェブスフィアスタジオ・アプリケーションデベロッパー)」(略称・WSAD)を開発、日本語版を2月8日から出荷すると発表した。ウェブコンテンツの作成からプログラミング、テストまでアプリケーション開発のすべての工程をフルカバーできる。とくに、ウェブサービスの開発から発行までをシームレスに行える開発ツールは現時点では他にないという。ソフト価格は49万1,800円。
  • ブロードバンド・エクスチェンジが共同利用型サービスを開始
     2002.02.09−ブロードバンド・エクスチェンジ(本社・東京都中央区、藤原洋代表取締役)は、ブロードバンドサービス事業者が共同で利用できるネットワークサービス「BEXサービス」(商品名)を本格的に開始した。コンテンツプロバイダーとインターネット接続事業者(ISP)などとの間を直結し、大容量のコンテンツを効率良く配信するための仕組みを提供するもので、ストリーミング画像などの配信品質が大幅に向上するという。
  • プロックスジャパンがコンテンツ著作権保護のASPサービスを開始
     2002.02.13−プロックスジャパン(本社・東京都新宿区、東山美樹代表取締役)は、著作権を厳密に保護した形でコンテンツの配信からネット決済までを可能にするASP(アプリケーションサービスプロバイダー)サービス「D-ADmission(Dアドミッション)」を開始した。初期導入費用が15万円、月額利用料金は配信が20件までは無料となっており、コンテンツホルダーの企業だけでなく、個人のクリエイターにも広く門戸を開いていく考えだ。
  • 日本HPがNECと共同でAIPサービスを開始、SIで構築しASPより柔軟
     2002.03.01−日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は、NECと協力して新たにAIP(アプリケーションインフラストラクチャープロバイダー)サービスを開始する。「hpアドバンスドAIPサービス」の名称で製品化したもので、顧客の要望にそってカスタム化された情報システムをインターネット経由で提供しようというもの。3年間で250案件の受注を見込んでいる。
  • 米サン・マイクロのマクニーリ会長が会見、得意の毒舌でライバルを切捨て
     2002.03.08−米国サン・マイクロシステムズのスコット・マクニーリ会長兼CEOが7日、都内で記者会見し、次世代のウェブサービス環境を実現するシステム体系“SunONE”の優位性をアピールした。また、いつもながらの毒舌でマイクロソフトやIBMなどのライバルを切り捨てた。
  • 米BEAのチュアングCEOが会見、企業向けJavaの実績でリード
     2002.03.13−ウェブアプリケーションサーバーの最大手である米BEAシステムズのアルフレッド・チュアング社長兼CEOが12日、都内で記者会見した。そのなかでチュアングCEOは、サン・マイクロシステムズとマイクロソフトの対立は自分たちにとっては利益だと述べ、Javaをベースとしたアプリケーション環境で企業向け市場のリーダーであり続けるとした。
  • SunTechDays:ウェルズ上級副社長、ハッチャーソン氏が基調講演
     2002.03.15−ウェブサービスの主導権を巡って、サン・マイクロシステムズのSunONEとマイクロソフトのドットネット(Microsoft .NET)という二つのフレームワークが激しく争っている。去る3月13日から15日までパシフィコ横浜で開催されたデベロッパーズコンファレンス「SunTechDays」の基調講演でiPlanet部門のスチュアート.C.ウェルズ上級副社長と技術エバンジュリストのレジナルド・ハッチャーソン氏がドットネットとの比較に言及してSunONEの優位性を訴えた。

 

 


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